2014年1月5日日曜日

アロイーズに続き、もう一人ご紹介

  明けましておめでとうございます!2014年!!
  今回の年末年始は長くお休み出来た方も多いのではないでしょうか?ブログ担当者も市内の実家に戻り、雪掻きと食べ飲みの日々…大雪のおかげ?で、例年にみられる体重増加も防ぐことが出来てまずまずの年明けです(*^^*)
  テレビのお正月番組にも飽きた頃、「セラフィーヌ」を読み終えました。

  アール・ブリュット好き歴が非常に短い私は勉強を兼ねて、この本を委員長に貸してもらいました。
  映画「セラフィーヌの庭」の原作本で、映画をごらんになられた方も多いかと思います。
  フランスに実在した女性画家 、セラフィーヌ・ルイ。彼女の作品は素朴派ともアール・ブリュットとも言われています。家政婦だった彼女は40歳を過ぎた頃、天命により絵筆を取りはじめます。昼はハードな家政婦、夜は“描く仕事”と言う二重の生活を送る事になります。
  “素朴派”も“アール・ブリュット”も、芸術的な訓練、教育を受けていない人が生み出した作品(素朴派は絵画に対してのみ)に定義されます。この二つはイコールではありませんが線引きもなかなか難しそうです。素朴派の作品の多くは対象が写実的に描かれており、主題がわかりやすい傾向があります(素朴派となっていますが、素朴な印象と言う事ではないみたいですね)。セラフィーヌの絵は、草や木、野花といった対象が控えめでありながらも、その多くは写実的とは言い難く、どこか複雑ささえ感じます。
  ここで、セラフィーヌの作品が分類される時のもう一つの“アール・ブリュット”について考えてみますと、「自身の内側から湧き上がる衝動のままの表現…」という概念は、彼女の絵にしっくりきます。対象を写実するのではなく、心の中の花や草木を描いていたのでしょうか。絵でありながら、その中で植物が成長を続けているかの様な感じがあります(実物は見た事ないのですが…)。どちらかというと、アール・ブリュット寄りの雰囲気を感じます。唯一無二の存在である私達。それぞれの内側もそれぞれ。それをそのままアートにしたら?とても独創的で面白いでしょうね。もちろん、表現力や生まれ持ったセンスがセラフィーヌにはあったので、素晴らしい作品を描けたのでしょうけど。。気になった方、「また〜⁈」と言わずにセラフィーヌ・ルイで検索してみてください!隅から隅まで生命力で溢れた絵はとても素敵です!
 
  アール・ブリュット札幌展実行委員会の仕事始めは1/4でした。最終的な作品選定、展示方法、チラシやポスターの作成などが話し合いのテーマでした。会期開始まで二ヶ月ちょっとです! 会期が始まる頃はまだ札幌は冬だと思いますが、その後はだんだん暖かくなってくるのでしょうね。楽しみです。
  独創的で、生(き)のままの力強い札幌の作品達と一緒に皆様をお待ちしています!


    

日程  2014年3月16日(日)〜3月22日(土)
会場  オノベカ  (札幌市中央区南11条西7丁目)

                                                         (YK)
  

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